植田博之ベースレッスンブログ

ベース教室でのレッスンの日々で生徒さんに教えていて気づいたことや、 ベースのレッスンや上達のためのヒント、はたまた楽器のセッティング等についてのブログです。

音数多すぎ問題について。

久しぶりの、「お知らせ」じゃない更新です!

 

コードとスケールを一通り習得して、アドリブで楽曲のベースを少し弾けるようになってきた頃に多く見られる症状で、
やたら音数を多く弾きすぎる、というのがあります。


間違った音は弾いていないのだけれど、楽曲のフィーリングと合ってなかったり、なんとなくダサいベースになっちゃうということはありませんか。。
これはある程度弾けるアマチュアプレイヤーの方にも当てはまることではないでしょうか。

 

では何故こうなってしまうのか、原因を探ってみましょう。
その大きな原因の一つは、


とりあえずなにか弾いて音を埋めていないと、これでいいのかどうか不安だから。
なのですね。


だからコードトーンやスケールのことばかりに気を取られて、とりあえずその場のコードに合っている適当な音をむやみに弾いてしまうのです。


しかしながらその結果、あら不思議、意外と不協音にはなっていないのでなんとなく弾けてる気になってしまいます。
しかも音数はいっぱい弾いているんだからなんかちょっとイケてる気になってしまいます。


しかしこれが罠なんですね。


この場合ほぼ間違いなく、無駄に音数だけ多くて楽曲に合っていない浮いたベースになっています。


このような症状に自覚がある場合は良いですが、ない場合はちょっと厄介かもしれません。

 

そしてもう一つは、
ある程度自信をもって弾けている場合。
自信があるがゆえに自分の弾く音、フレーズばかりに気を取られてしまっていることです。
その結果、やはり周りを無視した浮いたベースになってしまいます。
ある程度弾ける人はこちらの方が主な原因かもしれません。


この様な症状に対しての処方箋は様々ありますが、今日は一つだけお教えしましょう。


それは、「とにかく周りの音をよく聞くこと。」

です。
インストより歌モノの場合は特にそうです。

 

歌メロやドラムを中心に「楽曲」をよく聞きながらプレイするように常に気をつけるわけです。


そうすると自分の音が客観的に聞こえてきます(少なくとも今までよりは多少なりとも)。。


そうするとむやみやたらと無駄な音が、だんだん自然と「弾けなく」なってきます。
これは良い兆候で、その結果、本当に必要な音が残ります。


そしてその残った音を整理して組み立て直すと、あら不思議、グッとセンスのいいプレイに近づいて行きます。


自分が弾かなくても周りのプレイヤーが弾いてくれていることに気づくわけです。
言わば、弾かない時を知る、とでも言いますか。


その結果、周りの音を邪魔しない、必要なところに必要な音を弾く、という理想のベースに近づくことができます。

 

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